復活記念SS大会(意味不明)
相変わらずドリーム小説です。似非のだけど。
ジャンルは種。初種。でも独白。夢じゃない。
受験終わったら絶対アスキラ書いてやる(そんな決意はいらない)
設定は例のあの人の恋人。戦後。盲目。
夢だと思わず読んでいただけると判りやすいと存じます。
注意深く紅茶をカップに満たす。こぽこぽという音が近づいてくるのを確かめつつそれが小さくなったところで手を止めた。
中立国オーブの首都から離れた小島。
その小さな小屋で暮らし始めてもうすぐ1年がたとうとしている。
それはあの忌まわしく悲しい戦争が終わってから過ぎた月日とほぼ同じ。
俯いてばかりもいられない。
共に戦い抜いた仲間は少しずつ前を見ることを覚え始めているというのに。
心のどこかで喜んだ。
この瞳に最後に映したのはアノヒトの姿。
刻み込まれたアノヒトがまた消えてしまわないことに。
けれどもし、アノヒトが生きて、ここにきてくれたなら
闇しか捉えることの出来ないこの瞳を責めただろう。
光を集めたような金色の髪
海の底からみつめた空のような瞳
表情と共に本心すらフェイスマスクの奥に隠し続けたアノヒト
見つめて抱きしめて耳元でお帰りなさいとささやいて
終ぞ見ることのなかったアノヒトの心からの笑顔を
映すことの出来ない己を嘆いただろう。
そんな日は来ることがないとわかってはいるけれど。
暗闇に閉ざされてから聴覚が敏感になりつつあった。
かすかに響いたかたりという音に机の隠しから銃を取り出す。
ここを訪れるかつての戦友たちは必ず連絡をいれてくれる。
先ほど確かめたメールは一週間後皆でお尋ねしますという親愛なる歌姫のものだけ。
少しずつ近づいてくる足音に、その気配に、一瞬浮かんだ愚かな考えを慌てて打ち消した。
そんなはずは無い。
アノヒトは宙(ソラ)に消えたはずだ。
一人、己を残して。
手放しそうになる思考を必死に掻き集める。
仕掛けたトラップを難なくこなしているその気配の主が30M先にたたずんでいるのが判った。
一枚の扉を隔てて。
その先にあるのは一筋の光か更なる深い闇か。
今、ドアがゆっくりと開かれた。
仮面ではなくフェイスマスクにしたのは仮面だとギャグに走りそうな予感がしたからです。
種デスの仮面、どっちかって言うとヘルメットに見えるのは気のせいでしょうか。
私、という言葉を入れないでどこまでかけるかやったのですが己に逃げたので各所おかしいところがありますが眼をつぶってください。
それでは読んでくださってありがとうございました。
少し訂正。3ヶ月から1年にしました。
ちょっと短いかなぁって思いまして。 2004.12.23