例えて言うならそれは

夜は寝るものではなく私にとってはただ闇としてうつっています。
それは真っ暗な天上を見上げ続ける時の無力さ。
朝日をむかえてしまった時の罪悪感。
衝動的に当てて結局引けなかった首筋に当てた刃物の冷たい感触。
すべてを飲み込んだ夜の深い暗闇。
いっそ本当にすべてを消し去ってくれたらどれだけ楽だったか。
空の果て、大地の塵、そんなものに変えてくれたらよかったのに。
他力を望んで生きるのならせめて出来るのは己の手で終幕することです。
カーテンコールの無い無様な舞台はそれでも私にとっては大切なものだったのかもしれません。